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定福寺の除夜の鐘

 除夜の行事は、中国で隋・唐の時代に行われていた行事です。1年の最後の日に疫や悪いものを除け、新年を迎えるということで、大晦日を『除日(じょじつ)』と言っていました。「除」という字は、中国では追い払い除くという意味が由来だそうです。『除日』の夜が除夜ということになります。
 晦日は毎月の最後の日で、12月の最後の日を大晦日といいます。正月の仏教の儀式は、除日の夕刻から元旦にかけておこなわれていました。
 真言宗では、初夜(戌の刻)、後夜(寅の刻)、日中(正午)というように一日を考えます。『瞿醯経』に「仏菩薩は通じて初夜 開白(かいびゃく)に霊験あり」とあり、いくつかの経典にも同様のことが書かれており、僧侶の修行や御祈祷は初夜から始められることが多いです。
 定福寺のある豊永郷は急峻な山地で、道路が凍結をすることもあります。また車でお越し頂くことが多い地域でもあります。
 そこで、定福寺では除夜の鐘のつきはじめを12月31日の17時からとしており、日付が変わる1月1日の24時すぎまでおこなっています。
 17時過ぎより除日の護摩祈祷がおこなわれ、24時には新年の法要が執り行われています。
 1月1日から3日までは、9:00からと13時からの2回、新年の護摩祈祷が行われています。

12月31日 17:00~ 突き始め
*深夜24時に鐘をお突きになられたい方は、ご自由にお突きください。
 
除夜の鐘・除日護摩祈祷
12月31日 17:30~ 
新年護摩祈祷
1月1日・2日・3日 9:00~
*護摩木に願い事をお書きになられ、三宝に置いてください。護摩木を書かれた方は、お札を一つの願いに一枚お取りください。

【交通安全祈願】

正月3ヶ日は、護摩祈祷終了後10時から車の交通安全のご祈祷をさせていただいております。車に乗ってますと知らず知らずのうちに小さい虫など殺生をしております。そのご供養と一年間の交通安全をお祈りして護摩祈祷の再お加持させていただいたお守りをお渡しし、並びに車のお加持をさせていただいております。どうぞ皆さんもご祈祷なさってください。
 定福寺はご存知のとおり霊峰梶ヶ森(標高1400m)の麓に位置します。この山の山頂には梶ヶ森山荘があり、頂上まで車で行く事が出来ます。もちろん、登山も出来ます。除夜の鐘を突き、その後梶ヶ森へ登り、日の出を見られる方もいます。梶ヶ森は晴れた日は、室戸、足摺方面まで眺める事ができ、また、北は瀬戸内海まで見ることが出来ます。ご参拝の際は是非お立ち寄りください。