
万葉集での花の呼び名 | ゆづるは |
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日本名 | ユヅリハ |
題詞 | 幸于吉野宮時弓削皇子贈与額田王歌一首 |
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訓読 | いにしへに恋ふる鳥かも弓絃葉の御井の上より鳴き渡り行く 弓削皇子 2巻111 |
原文 | 古尓 戀流鳥鴨 弓絃葉乃 三井能上従 <鳴><濟>遊久 |
仮名 | いにしへに こふるとりかも ゆづるはの みゐのうへより なきわたりゆく |
左注 | なし |
校異 | <> -> 鳴 [西(右書)][元][金] / 渡 -> 濟 [元][金] |
事項 | 相聞 作者:弓削皇子 額田王 懐古 動物 贈答 吉野 行幸 動物 植物 持統 |
歌意味 | 歌を恋い慕う鳥であろうか。ゆづりはの御井の上を鳴き渡って飛んでいきます |
解説 | 額田王も私と同様に孤愁であろうと思いやる歌です。この歌の題詞に「吉野の宮に幸す時に弓削皇子が額田王に贈与る歌一首」とあります「弓絃葉の御井」はゆづりはが生い茂る吉野離宮の清泉。ゆづりはは春に新芽が出ると旧葉が落ちるのでこの名があり、正月の飾り飾にも用いられます。万葉集中は二首あります。[矢富巌夫 1996:172] |
分類 | :トウダイクサ科 |
開花時期 | :初夏 |
宮城県以南の本州、四国、九州の林の中に自生し、あるいは庭樹として植えられる常緑高木。初夏に新しい葉が出る頃、枝の先の葉腋から花序を出し総状花序を作り、緑黄色の小花を開く。わが国のならわしで、この葉を新年の飾りとする。葉柄の緑色の品をイヌユズリハという。日本名譲葉は、その葉の新旧入れかわりが著しく目立つためにいう。漢名は楠および交譲木は共に正しい使い方ではない。[新分類牧野日本植物図鑑 2017:514]
薬草
交譲木(こうじょうぼく)
7~8月ごろに葉や樹皮を採取し、水洗いして日干しにする<成分>アルカロイド、フラボノイド、モノテルペノイド配糖体など<薬効>寄生性の皮膚病、家畜ペットの寄生虫駆除剤
<使用方法>しらくもなど寄生性の皮膚病には、乾燥した樹皮あるいは葉10gを3カップの水で半量になるまで煎じ、かすを取り除く。煎じた液で幹部を洗浄する。家畜やペットの寄生駆除にも同様の液で洗浄する。葉や樹皮の煎じ液には呼吸運動や心臓障害を起こす成分があるので、煎じ液は飲食しないこと[増田和夫 2006:141]