
万葉集での花の呼び名 | いわいづら |
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日本名 | スベリヒユ |
題詞 | なし |
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訓読 | 入間道の於保屋が原のいはゐつら引かばぬるぬる我にな絶えそね 作者不明 14巻3378 |
原文 | 伊利麻治能 於保屋我波良能 伊波為都良 比可婆奴流々々 和尓奈多要曽祢 |
仮名 | いりまぢの おほやがはらの いはゐつら ひかばぬるぬる わになたえそね |
左注 | (右九首武蔵國歌) |
校異 | なし |
事項 | 東歌 相聞 埼玉県 地名 入間 植物 序詞 恋情 民謡 歌垣 歌謡 |
歌意味 | 入間道の大家の原のいわいづらが引けばゆるんで抜けるように、私との仲が切れてしまわないようにしてください |
解説 | 草刈り歌として各地で唱われた歌です。後註に「右の九首は武蔵の国の歌」とあるうちの一首で、「入間」は武蔵の郡名。上三区は上三区は「引かばぬるぬる」の序。「ぬるぬる」は「寝る」を懸け、スムーズに抵抗もなくという意味です。「いはいつら」は今日ではスベリヒユが定説。[矢富巌夫 1996:42] |
分類 | :スベリヒユ科 |
開花時期 | :5月〜11月 |
田や畑、炉端、庭園などひなたのところならどこにでも生えている一年生草木。日本名は滑りヒユの意味で、食用として茹でて食べる時に粘滑であるからだと言われ、また葉がなめらかであるからだとも言われている。イハイズルは這い蔓の意味で、此の句さが地面を這うからである。イは発語で意味はない。[新分類牧野日本植物図鑑 2017:894]
薬草
馬歯莧(ばしけん)
7~8月、十分に繁茂した時期に全草を採取し、水洗いしてから日干しにする。一度蒸してから日干しにすると乾燥しやすい。
<成分>カテコールアミン・フラボノイド<薬効>利尿・むくみ・虫刺され・にきび<使用方法>利尿には乾燥した全草5~10gを一日量としカップ3の水で半量になるまで煎じ、3回に分けて服用。虫刺されには生の葉をすり潰して汁を患部に塗る。にきびには生の葉を煎じ、液で患部を洗う。[増田和夫 2006:66]