
万葉集での花の呼び名 | もも |
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日本名 | モモ |
題詞 | 天平勝寶二年三月一日之暮眺矚春苑桃李花<作>二首 |
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訓読 | 春の園紅にほふ桃の花下照る道に出で立つ娘子 作者 大伴家持 19巻4139 |
原文 | 春苑 紅尓保布 桃花 下<照>道尓 出立D嬬 |
仮名 | はるのその くれなゐにほふ もものはな したでるみちに いでたつをとめ |
左注 | なし |
校異 | 作歌 -> 作 [元][文][紀] / 昭 -> 照 [元][類][紀] |
事項 | 天平勝宝2年3月1日 年紀 作者:大伴家持 植物 絵画 高岡 富山 |
歌意味 | 春の園に紅色に美しく咲いている桃の花、その色に映える道に出て立っている少女の姿も美しいことです |
解説 | ももの歌は万葉集中、七首ありますが、このように桃の花盛りを幻想して詠んだ歌は少ないようです。「出で立つ娘子」は花を賞美して立っているおとめ。家持はこの時、越中の国府に赴任しており、遅い春を待ちこがれやっと咲いた桃の花に前年訪れた妻坂上大嬢の面影を重ねています。 |
分類 | :バラ科 |
開花時期 | :4月初め |
中国原産の落葉低木または小形高木。ふるくから日本に渡来していたものらしい。通常鑑賞樹または果樹として、広く栽培されている。時には全く野生状態になっている所もある[新分類牧野日本植物図鑑 2017:593]
薬草
桃仁(とうにん)
6~7月頃、熟した果実を採取し、核を割って中にある種子を取り出し、天日で干す
白桃花
3~4月に開きかけのつぼみを採取し、風通しの良い日陰に乾燥したもの。
葉
7~8月頃、採取し、生のまま、または乾燥させて用いる<成分>青酸配糖体・脂肪油<薬効>
種子
鎮痛・消炎
花
智尿・むくみ・便秘、葉:あせも、かぶれ、湿疹
<使用方法>桃仁、白桃花は専門家の指導によって服用する。あせも・湿疹・かぶれには、水洗いした新鮮な生の葉500g、あるいは乾燥した葉2つかみほどを袋に入れて浴槽に浮かべ入浴する[増田和夫 2006:111]