
万葉集での花の呼び名 | まつ |
---|---|
日本名 | クロマツ |
題詞 | 挽歌 / 後岡本宮御宇天皇代 [天豊財重日足姫天皇譲位後即後岡本宮] / 有間皇子自傷結松枝歌二首 |
---|---|
訓読 | 磐白の浜松が枝を引き結びま幸くあらばまた帰り見む 作者 有間皇子 2巻141 |
原文 | 磐白乃 濱松之枝乎 引結 真幸有者 亦還見武 |
仮名 | いはしろの はままつがえを ひきむすび まさきくあらば またかへりみむ |
左注 | (右件歌等雖不挽柩之時所作<准>擬歌意 故以載于挽歌類焉) |
校異 | なし |
事項 | 挽歌 作者:有間皇子 結び松 自傷 歌語り 謀反 羈旅 鎮魂 和歌山 地名 |
歌意味 | 岩代の浜で無事を祈って 松の枝を引き結び 万一無事でいられたならば 帰りにここでまた見よう |
解説 | 「挽歌」ばんか。巻二の後半は挽歌、人の死を悼む歌である。〈挽〉葬式で柩の綱をひくこと。後の岡本の宮で世を治めた斉明天皇の時代。皇極天皇は譲位ののち再び斉明天皇として即位した
有間皇子(ありまのみこ)が自身を悲しんで松の枝を引き結んだときの歌二首。「有間皇子」孝徳天皇の皇子。 「岩代」和歌山県日高郡南部町の地名。熊野街道の要衝。 「浜松が枝を引き結び」草の葉や木の枝を結んで幸いを祈る古代の習俗。 |
分類 | :マツ科 |
開花時期 | :4月 |
南は九州から北は東北地方にわたって、海岸地方に広く分布している常緑の高木。多く自生しているが、しばしば植林されている。4月に直立した新しい枝の上端に、球形で紫紅色の雌花数個つける。[新分類牧野日本植物図鑑 2017:142]
薬草
クロマツの樹脂も薬用とされる[増田和夫 2006:18]
精神安定、利尿作用、止血作用、よく血をめぐらせる[実践漢薬学 2011:265]