
万葉集での花の呼び名 | ごとう |
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日本名 | アオギリ |
題詞 | 大伴淡等謹状 / 梧桐日本琴一面 [對馬結石山孫枝] / 此琴夢化娘子曰 余託根遥嶋之崇<巒> 晞o九陽之休光 長帶烟霞逍遥山川之阿 遠望風波出入鴈木之間 唯恐 百年之後空朽溝壑 偶遭良匠散為小琴不顧質麁音少 恒希君子左琴 即歌曰 |
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訓読 | いかにあらむ日の時にかも声知らむ人の膝の上我が枕かむ 作者 大伴旅人 5巻810 |
原文 | 伊可尓安良武 日能等伎尓可母 許恵之良武 比等能比射乃倍 和我麻久良可武 |
仮名 | いかにあらむ ひのときにかも こゑしらむ ひとのひざのへ わがまくらかむ |
左注 | なし |
校異 | 蠻 -> 巒 [紀][細][温] / 歌 [西] 謌 [西(訂正)] 歌 |
事項 | 作者:大伴旅人 創作 藤原房前 贈り物 老荘 朝隠 書簡 対馬 琴賦 天平1年10月7日 年紀 |
歌意味 | いったいいつの日になるでしょう 音色の良し悪し聞き分けて 下さる方のひざの上を 私の枕にできるのは |
解説 | 大伴旅人が謹んで申し上げます。 ※以下、作者大伴旅人が藤原房前(ふささき)に和琴とともに贈った書簡。 桐の和琴一面。〈原注:対馬(つしま)の結石山(ゆいしやま)の孫枝(ひこばえ)である〉 この琴は私の夢に娘の姿であらわれこう言いました。 「私は遙かな島の高い山に根を下ろし、幹は大空の美しい光に照らされていました。長く霧や霞につつまれて山や川の隅々までさすらい歩き、風に立つ波を遠く眺めながら凡庸な木々と交わって過ごしておりましたが、ただ百年の後にむなしく谷底で朽ち果てるのではないかということだけが心配でした。けれども幸いすぐれた匠に出会い、削られて小さな琴になりました。材質も粗く音が乏しいことも顧みず、君子のそばに末永く置いていただきたいと願っています」 そしてこのように歌いました。 811、812に歌がつながる |
分類 | :アオギリ科 |
開花時期 | :夏 |
ふつう庭園に植えられる落葉高木で、暖地にはまれに野生がある。日本名は青桐の意味。葉がキリに似ており、幹の皮が緑色なのによる。[新分類牧野日本植物図鑑 2017:798]
薬草
悟桐子(ごどうし)
10~11月に種子を採取し、日干しにする。この乾燥させた種子。6~7月頃に葉と樹皮を採取し、日干しにする。
<成分>種子:油脂油、葉:トリテルペノイド、
根
ナフタレン誘導体<薬効>種子:咳・口内炎、葉:小さな傷の止血・高血圧、樹皮:軽いやけど
<使用方法>咳・口内炎には、乾燥した種子を炒ってすりつぶし、その粉末を服用する。小さな傷の止血には、乾燥した葉を粉末にして患部につける。高血圧には、乾燥した葉10gを一日量とし、カップ3の水で半量になるまで煎じて三回に分けて服用する。軽いやけどには、樹皮を黒焼きにしたものを粉末にして患部につける[増田和夫 2006:156]
仏教
葉を巻き、口にて吹き鳴らす。[仏教植物辞典 1979:52]