
万葉集での花の呼び名 | うけら |
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日本名 | オケラ |
題詞 | なし |
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訓読 | 恋しけば袖も振らむを武蔵野のうけらが花の色に出なゆめ 作者不明 14巻3376 |
原文 | 古非思家波 素弖毛布良武乎 牟射志野乃 宇家良我波奈乃 伊呂尓豆奈由米 |
仮名 | こひしけば そでもふらむを むざしのの うけらがはなの いろにづなゆめ |
左注 | 或本歌曰 伊可尓思弖 古非波可伊毛尓 武蔵野乃 宇家良我波奈乃 伊呂尓R受安良牟 / (右九首武蔵國歌) |
校異 | なし |
事項 | 東歌 相聞 埼玉県 東京都 地名 植物 尫柜蹋 人目 恋情 女歌 |
歌意味 | あなたを恋しく思いましたら私は袖を振りましょう。あなたは決して武蔵野のうけらの花の色のように恋心を顔のおもてにだされませんように。 |
解説 | 植物に寄せて恋心を歌った女の歌です。この歌の後に「或ほんの歌に曰はく、いかにして恋ひなば妹に武蔵野のうけらが花の色に出ずあらむ」(どのように恋をしたらあの娘に対して武蔵野のおけらの花の色のように、おもてに出さないでいられるのであろうか)という異伝の歌(この場合は男の心)があります。[矢富巌夫 1996:44] 「恋しけば」恋しいなら。恋しいときは。「うけら」オケラ。山野に自生するキク科の多年草。 「色に出なゆめ」〈色に出(づ〉は〈色に出(い)づ〉の約。恋心が表情やそぶりに表れる。〈な〉禁止。〈ゆめ〉けっして。私は袖を振ってあなたに気持ちを伝えますが、あなたはそれに反応して他人に気づかれることのないよう注意して下さい。 |
分類 | :キク科 |
開花時期 | :秋 |
本州、四国、九州、朝鮮半島、中国の日当たりのよい山地の乾いたところに多い多年草で雌雄異株である。秋に枝の頂に白色または帯紅色の頭花をつけ[新分類牧野日本植物図鑑 2017:1121]
薬草
白朮(びゃくじゅつ)
秋になて地上部が枯れる頃、根茎を掘り採り、水洗いしてから外皮をとり去る。これを日干しにする<成分>精油・多糖類など
<薬効>健胃・整腸・利尿・むくみ<使用方法>健胃・整腸には、かんそうした根茎6~10gを一日量とし、カップ2の水で半量になるまで煎じて3回に分けて服用。利尿・むくみなどには、乾燥した根茎5~8gを一日量とし、カップ3の水で半量になるまで煎じて3回に分けて服用する。[増田和夫 2006:233]