
万葉集での花の呼び名 | くり |
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日本名 | クリ |
題詞 | 那賀郡曝井歌一首 |
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訓読 | 三栗の那賀に向へる曝井の絶えず通はむそこに妻もが 作者 高橋虫麻呂 9巻1745 |
原文 | 三栗乃 中尓向有 曝井之 不絶将通 従所尓妻毛我 |
仮名 | みつぐりの なかにむかへる さらしゐの たえずかよはむ そこにつまもが |
左注 | (右件歌者高橋連蟲麻呂歌集中出) |
校異 | 歌 [西] 謌 [西(訂正)] 歌 |
事項 | 雑歌 作者:高橋虫麻呂歌集 埼玉 羈旅 土地讃美 枕詞 地名 |
歌意味 | 那賀の村里のすぐ向かいにある曝井の水が絶えず湧き出すように、絶え間なく通って行きたいものです。その場所に妻がいてくれたこの上なく良いものだがね。 |
解説 | 「さらし」の名に興味を引いてそこで布をさらしている女を連想し、その女に故里の妻を重ねている望郷の歌です。「三栗」は、クリのイガの中に実が三つ入っているものをいい、その中央のクリが「中」、「那賀」にかかっています。[矢富巌夫 1996:73] |
分類 | :ブナ科 |
開花時期 | :6月 |
山地に生え、また果樹として栽植される落葉高木。クリは黒実すなわちクロミの意味。[新分類牧野日本植物図鑑 2017:676]
薬草
樹皮は6~7月、栗葉(りつ用)
葉は成分の充実する8~9月天日干しにする。
栗毛毯(りつもうきゅう)
秋に梶を収穫した後のものを集め、天日干しにする。
<成分>タンニン<薬効>かぶれ・あせも・やけど・のどの痛み<使用方法>タンニンは消炎効果と収れん効果がある。あせもかぶれ、皮膚炎、やけどには、葉ひとつかみ(20~30枚)を500mlの水で煎じ、冷ましてから患部を洗うか、布に浸して湿布する。いが、樹皮を用いる場合なら、いがなら二個分ほど、樹皮はその半分量程度使用し、同様に煎じる。葉やいがを風呂にいれて浴湯料としてもよい。山で漆にかぶれた場合は、栗の葉を揉んで汁を患部に浸けると効果がある。口内炎やのどの痛み、晴れには、煎じた液でうがいをする。[増田和夫 2006:47]