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不動明王護摩祈祷

 定福寺では毎月、不動明王御縁日の28日に不動護摩祈祷を厳修致しております。本堂前の護摩木に願い事を記入頂ければ、毎月28日にご祈祷をさせていただきます。護摩木に願い事を記入後、ご祈祷させて頂いた御紙札をお持ち帰りくださいませ。


 定福寺には5躰の不動明王が安置されています。1躰は、約162㎝(火焔と台座で約250㎝)の立像で本堂脇檀に安置される不動明王です。奈良文化財研究所の2023年調査で、1100年代(12世紀)に作られたことが判明いたしました。2躰目は、約50㎝の立像の不動明王です。仏師の方が模彫をされた不動三尊が本堂脇檀に安置されています。3躰目は、約20㎝の座像(火焔と台座で約50㎝)の座像の不動明王です。 1712年に仏師清水隆慶が造立し、生駒聖天で有名な宝山寺の僧、湛海が開眼供養をされた不動明王です。真言宗智山派の本山智積院の不動明王さまも清水隆慶作です。4躰目が、定福寺先々代釣井義光師が、長崎の平和の像を参考にして、掘られた不動明王です。
5躰目この度ご縁を賜った成田山新勝寺の御分身とされる不動明王です。その縁起には、「関東守護の御本尊として上総国成田山新勝寺に勧請した。新堀の地(現在の港区芝周辺)に成就院を開基し、明治6年1月6日成田山新勝寺より遷座された」とあります。成田山新勝寺では、江戸時代に市川團十郎の影響もあり成田山のお不動さんが有名になり、出開帳として江戸の町数か所に御分身を安置した記録があるそうです。明治6年の記録もあるようです。それらの仏さまは、空襲の影響などにより現在は全て不明になっているそうです。成田山新勝寺の不動明王は秘仏で重要文化財です。お参りさせて頂ける前仏さんは非常に大きな不動明王です。成田山も定福寺と同じ智山派であり、当山にお越しになられた不動明王のお写真をお見せすると、本当に似てらっしゃるとのお話を頂きました。
 成田山から東京の芝へ、芝から小田原へ、小田原から豊永郷の定福寺にお越し頂けたありがたい不動明王です。


不動明王
五大明王の中心の尊格。五大明王は、不動明王降三世明王、軍荼利明王、大威徳明王、金剛夜叉明王と共に祀られ、不動明王は「堅固な守護者」と言われています。

不動明王の御姿
 不動明王は、あらゆる人びとを苦しみから悟りの世界へ救い導くために、青黒色の肌をし、私たちを御加護されます。左手に羂索(けんさく)という縄を持ち、人びとが悪い方向へ向かいそうになれば、羂索で正しい道へ導いてくださいます。右手の利剣(りけん)は、物事の善悪を見極める正しい判断を表します。怒り、貪り、愚かさという私たちの心の迷いを断ち切り、深い洞察力を体得するための利剣です。
不動明王は、磐石(ばんじゃく)の上に座しております。磐石とは、重い大きな石のことです。全ての人を救い導くという決意を示しています。また悟りを求める心が堅固不動の境地にあることを示しています。自分の力を存分に発揮するために、どのような事が起きても冷静に受け止め、何事にも動ぜず対処できる不動心をあらわしています。光背(こうはい)の火焔は、一瞬たりとも弱まることのない燃えさかる火焔の中に不動明王が住していることを示し、この御姿を通して、日頃の努力を怠らず、積み重ねていくことで道が開かれることを示しています。


不動護摩の御祈願のお申込み方法
 下記の申し込みフォームより、「願い事(1本に1つ)」と「お名前」を記し、申込フォーム下のご祈祷御申込より本数を入力し、ご祈祷料をお届けください。

申し込みフォーム

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